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このページでは、不登校の子どもが勉強を続けるための方法のひとつとしての「塾利用」について、わかりやすく解説しています。
学校に登校していない子どもが、塾に通って勉強を続けていくことには、何の問題もありません。不登校であるというだけで、それが未来を閉ざす要素にはならないということをしっかりと理解しておきましょう。
子どもが不登校になっている場合、その理由はさまざまです。たとえば、いじめが原因となっていることもあれば、集団行動になじめないことが原因となっている場合もあります。原因をふまえた上で、どのような形でどのようなタイプの塾を利用していけばよいのか、じっくり考えてみることが大切です。
不登校であっても塾で勉強を継続することで、おもに次のようなメリットを得られます。
条件を満たしさえすれば、塾に通うことが、学校への出席と同じように取り扱われます。学校以外の場所でのICT(情報通信技術)などを利用した学習について、文部科学省が指導要領上における「出席扱い」にするという決定を出しているのです。実際、文部科学省の調査でも、出席扱いとされた児童生徒の数は飛躍的に増加しています。
そのため、必ずしも学校に通わなくても、一定の条件をクリアしていれば、塾などをはじめとする民間施設で勉強を続け、志望高校に進学することは不可能ではありません。
参考:文部科学省「令和3年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について
(https://www.mext.go.jp/content/20221021-mxt_jidou02-100002753_1.pdf)
何らかの原因で学校に通うことができなくなった子どもでも、その原因が解決した際には、再び登校をスタートできるようになるケースもあるでしょう。その際に、不登校中に勉強を全くしていないと、せっかく復学しても授業を理解できないという問題を抱えることになってしまいます。
そうなると、せっかく復学したのに、授業についていけないことを辛く感じてまた不登校になってしまう可能性も否定できません。ですので、復学できた場合にそなえるという意味でも、塾などで勉強を続けておくことをおすすめします。
塾で勉強をしていれば、受験や進学のための準備をすることが可能になります。不登校の状態でさらに勉強もやめてしまうと、特に、子どもが小学生や中学生だと、義務教育の内容を身に付けることができなくなってしまうだけでなく、高校受験への対応も難しくなってしまうのです。
子どもがひとりで基礎学力を固めたり受験勉強に励んだりしようとしても、どうしても限界があるので、塾のサポートを受けながら学べる環境を確保することが重要なポイントになるわけです。
塾というと、どうしても勉強面におけるサポートのみを提供している施設であるというイメージをいだきがちです。実際には、不登校の子どものメンタルケアや学校に復学できた場合のサポートなどを提供しているところもあります。不登校の子ども向けにプログラムを組んで、多くの子どもを復学させたり、あるいは認定試験対策を実施することで大学合格を後押したりしてきた実績をもつ塾もみられます。
サービス内容や実績は塾によってさまざまですので、しっかりと話をきいた上で、子どもに適した塾を比較検討してみてください。また、可能であれば体験授業を受けてから最終的な選択をするとよいでしょう。
学校に通うことをつらく思ってしまう子どもは、情緒豊かで繊細な心をもっている場合が多いです。そのため、大多数の人であればサラッと受け流して忘れてしまうようなことにも、傷ついてしまう傾向があります。
さまざまなコミュニティのひとつにすぎない学校でうまくいかなくても、深刻に考えすぎる必要はありません。デリケートな感性の持ち主であっても、自分にとってベストな距離感や人付き合いを少しずつ学んでいける学校以外のコミュニティは他にもあります。その一例として、塾があげられるわけです。学校とはまた異なる価値観に触れることもできるはずです。
利用の仕方次第では多くのメリットを得られる塾。ただし、あらかじめ把握しておきたいデメリットもあります。
家の近くの塾を利用すると、もともと通っていた学校の生徒に出会ってしまうことがあり得ます。不登校になってしまった理由が学校の人間関係などのケースだと、その塾に通うこと自体が、また別の苦痛になってしまいかねません。人間関係やいじめなどが不登校のおもな理由である場合には、できるだけ家から離れたところにある塾を選ぶほうがよいでしょう。
塾に通い続けることが面倒に感じられるようになる可能性も、否定できません。通塾当初はよくても、だんだんとおっくうに思えてきてしまう場合があるのです。足が遠のくと、そのこと自体をまた苦痛に思ってしまうことがあるので、注意が必要です。
不登校の子どもにとって比較的利用しやすい塾のタイプとして、個別指導塾やオンライン塾などがあげられます。
学校に通わないことで不安な気持ちをかかえている子どもには、集団タイプよりも、個別指導タイプの塾のほうが適している場合が多いです。あるいは、家庭教師という選択肢も視野に入れて検討してみることをおすすめします。
先生と1対1で勉強することができるので、自分のペースをくずさずに学べるからです。また、他の生徒がいないので、進路や将来などにかんする悩みも相談しやすくなります。ゆったりとした気持ちで学習に取り組める環境を得ることが可能です。
オンラインで学べる塾や、映像による指導を受けられるタイプの塾もおすすめです。時間や場所を選ばずに勉強することができるからです。自宅だけでなく、図書館や有料の自習室など、落ち着ける勉強場所を決められるのは、このタイプの塾の大きなメリットだといえます。
また、こういったタイプの塾は、通常よりも豊富なコースを設けているところが多いので、自分のニーズに合う内容を選びやすいという良さもあります。しかも、授業料が比較的安い傾向がみられる点や通塾のための交通費が不必要である点などを考え合わせると、コストもおさえやすいです。
子どもが抱えている悩みをこれ以上大きくすることのないよう、保護者として覚えておきたい4つのポイントについてみていきます。
学校に行かずに休んでいる状態について、否定的な言動をしないようにすることが大切です。子ども自身は、口にこそしないものの、心のうちでは自分を否定するような思いを抱いている場合が多いのです。ですから、子どもの現状を否定するのではなく「休んでも問題ないんだよ」といたニュアンスで言い聞かせ、不安を取り除いあてあげるようにしましょう。
学校との連絡をこまめにおこなうことも重要です。「通学は無理だけど進学はしたい」という思いが強い場合には特に、塾で学習することで出席扱いとしてもらえるようにするための条件について、学校にしっかりと問い合わせておきましょう。また、子どもが復学を希望する可能性もあるので、そのような場合にスムーズに学校に受け入れてもらえるようにするめにも、学校との密な連携は必要不可欠です。
家や学校以外にも、子どもが気軽に利用できるような居場所を用意しておきたいところです。不登校の子どもをサポートする教室などに限定せず、塾や習い事の教室、あるいはボランティアの現場など、さまざまな場所があげられます。
「学校に通うことはできないけど勉強は続けたい」という思いがある場合には、その意欲を最大限尊重するようにしましょう。そして、その意欲をサポートするための方法のひとつとして、塾があげられます。体験授業を受け、塾や講師、そして子どもとの相性が良いようであれば、しっかりと検討した上で塾を活用することを、ぜひ選択肢の一つとして考えてみてください。
子どもが不登校になってしまっても、学校のかわりに塾などを利用して勉強を続けることは可能です。また、条件を満たせば、学校に出席したのと同じ扱いにしてもらうこともできます。子どもの思いや希望をふまえた上で、適した学習の場を慎重に検討することが大切です。
塾の形態 | 少人数(1クラス12名)+個別指導 |
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アクセス | 「上永谷駅」より徒歩14分 |
塾の形態 | 集団授業 |
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アクセス | 上永谷駅から徒歩2分 |
塾の形態 | 個別指導 |
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アクセス | 上永谷駅から徒歩4分 |
選定基準:2023年12月27日時点でGoogleで「上永谷 塾」と検索した際に表示された27教室のうち、「中学生を対象にしている」「高校受験に対応している」を満たしている7校をピックアップ。
その中で、 下記に該当する塾を選定しました。
①ブレスト:成績の上がった事例が掲載されている塾の中で下記のような実績と体制が整っており、Google口コミが掲載されている塾の中で「子供が楽しんで塾に通う」「楽しんで勉強している」という口コミが掲載されている
・「疑問点を次の授業に残さない学習サイクル。チームティーチングという時間があり、その時間で疑問点を解消して次の授業へと進むことができる
・「2022年横浜エリアで講師への満足度No1の学習塾に選ばれた」「2022年横浜エリアで子供に通わせたい学習塾No1に選ばれた」「2022年横浜エリアで教育関係者が進める学習塾No1に選ばれた」
調査期間:2022年1月3~4日 調査方法:インターネット調査(横浜エリア学習塾10社を対象にしたサイト比較イメージ調査)(参照元:https://juku.brest.co.jp/sankan/)
②湘南ゼミナール:難関の志望校に合格したい子向けのコースがあり、下記のような特徴と実績がある。
・横浜翠嵐高校合格者を多数輩出
・難関国私立高受験指導のコースが用意されている
③創英ゼミナール:「1教科から受講できる」ことが記述されている塾の中で苦手教科克服用のコースが用意されており、コースの概要が記述されている唯一の塾